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音波サンクラ!



前に一度あげたものですが手直ししたので続きにちょっと置いておきます…続きは明日…できるかなー…
多分次かその次で終了です。SSばっかじゃなくてえろ祭だって書いてますよ!

この間のメガスタ長編えろ祭に収納しました。ついでにちょこっと続きもうp。まだ3割くらいでまだ続きます。
一応7、8割書いてるんですが手直し見直ししながら書いてるんで最後までうpれるのはまだ後かな。
短編のメガスタのほうが多分先に書き終わりそうなんでそれも出来次第更新します。

うへー…しょうがとにんにく食べると放熱効果があるって言うけど熱すぎる…でも我慢して温かくして寝るお。マスクをわすれたけどまぁ良いか…

 

 

 


「……」


下半身の倦怠感と、サウンドウェーブの後姿を見ると自分達が今まで何をしてたか
はっきり思い出せて恥ずかしかった。いつもよりも性急に事を進められたのだ。
待ってくれと言ってもやめないサウンドウェーブが格好よくも見えるし怖くも見えるし
それでも嫌じゃなかったのが自分の本心なのだろうか。

サウンドウェーブにばれないように顔を手で隠しながら後姿を眺める。
手には小さい瓶。それをたぷんと音をさせてゆすっている。
それをサンダークラッカーは寝台に横になりながら見ていた。

あれってなんなんだ…?いっつも飲んでるよな…サウンドウェーブ…

ゆっくり小瓶をあおるサウンドウェーブを見ながらサンダークラッカーは小さいため息を吐いた。

 

精神安定

 


「起きてたのか」
「え!あ、ごめ…」

小さいため息は聞こえていたようでサウンドウェーブは飲み干した小瓶を端に寄せるとこちらを向いた。

「痛むか」
「だ、大丈夫だぜ…もう…慣れたし…よ」

サウンドウェーブを直視できない。
交歓行為後はいつもそうだ。どうしても気恥ずかしくなって、顔を隠してしまう。
サウンドウェーブも無理やり顔を覗くような無粋な真似はしないし、それが助かってる。
スカイワープやスタースクリームは「あいつは嫌な奴だ」「あいつを好きになるお前はおかしい」だなんていってくるけど
基本的に優しいし。俺はサウンドウェーブのこと結構好きだ、と思うんだけど。

 

「ん、なに…?」
「……」

ゆっくりと圧し掛かってきて指を絡めた。
サウンドウェーブは事後はあまりちょっかいをだしてこないので珍しい。
マスクをしたままのサウンドウェーブが額同士をこすり合わせてバイザー越しに見つめてくる。
恥ずかしい。口をもごもごさせてその視線を逃れようとする。

「もう一度」
「…まじかよ…」

嫌そうな声を出したけど本当は嫌じゃない。
戸惑うのは自分の癖みたいなもので、好きだって言われるとむず痒いし。
繋がりたいって言われるとどうしたらいいかわからない。
でも抵抗しないってことはどういう意味か読み取ってくれるサウンドウェーブが好きだ。

音がしてマスクが外れると鼻筋を一噛みされる。
絡まった手とは逆の腕が動き、せっかく処理を終えたキャノピーをするっと撫でる。

「わ、わわ」
「今度は、ゆっくりやる」
「ん、ん」

首をこくこくと頷かせるとサウンドウェーブから満足そうな空気を感じた。
この言葉にせずとも、わざとらしく笑わなくても、雰囲気で意思疎通が取れる。これが気に入ってるんだ。

 


行為後、サウンドウェーブはメガトロン様に用があるとかで先に退出した。
サウンドウェーブの寝室に一人でいるのは落ち着かない。
とりあえず下腹部を処理して寝台から起き上がった。

「…なんだろな。これ」

薄い赤紫の液体の入った小瓶。
ゴミ箱に投げ捨てられていたその瓶をわざわざ拾い出して覗き込む。
中身は身体が何滴か残っている小瓶をゆすってみた。

「…スタースクリームならわかるかな」

サウンドウェーブに直接聞けないのは自分の直感だった。

 

 

*

 

 

「…これどっから持ってきた?」
「え、や、いつも飲んでるからよ…もしかして薬か何かか?サウンドウェーブどっか悪いのか?」
「……」

スタースクリームは珍しく科学者モード入ってて、ラボに篭りっきりで分析していたのでついでに小瓶を渡して頼んだ。
自分の趣味兼仕事を邪魔されて嫌そうな顔をしたが少しだけ残った液体を見て受け取った。

「…色がおかしいな」
「色でわかるのか?」
「だいたいな。てめーとは頭の出来が違うからな」
「……」

少しむっとするとスタースクリームは笑って椅子まで移動して背もたれに寄りかかった。
話を聞く体勢になってくれただけでも奇跡に近い。

「いつでも良いんだな」
「あぁ。時間ある時で良いからよ」
「わかった。そのうちな」

瓶から残り液を専用の試験管に移し変えデスクの上のクランプに設置して蓋をすると
蓋に紙切れを貼って日付を記入した。
それは科学者時代の癖なのだろうかデスクの上にあるビーカーやら三角フラスコやらにも同様に日付が記載されている。
スタースクリームのやる気あるんだかないんだかの顔を見る限り後回しにされそうだな…
それでも頼むぜっと後押ししてスタースクリームのラボをでた。
サウンドウェーブ怒るかもな…むしろばれてるかも。ゴミとはいえ勝手に持ち出したからな。

しかしそれは自分の思い過ごしでサウンドウェーブとの仲は今までどおり進んでいった。
5日後くらいに渡した液体の分析結果がでた。
スタースクリームが本当にやってくれるだなんて奇跡を通り越したろ。


「…これ、サウンドウェーブどれくらいの量飲んでんだ?」
「んー…多分2、3日に一本?その瓶で満タンの量だな…」
「…別に俺はサウンドウェーブがいねぇほうが良いからとめねぇけどよ」
「うん?」
「あんまり飲むのは進めないぜ」
「何でだよ?」

スタースクリームは暫く黙った後ため息を吐いた。

「…精神安定剤だ。ブレインサーキットが冷静さを失った時に身体を抑えて脳内の興奮を促す電子をシャットダウンする」
「……えーと?」
「頭悪い奴には説明が長くなるから嫌なんだよなぁ」
「ただの安定剤だろ?サウンドウェーブどっか悪いのか?」
「ただの安定剤じゃねぇよ。お前なんかが飲んだら馬鹿になるぜ」

スタースクリームの説明はいつも雑だ。噛み砕いて教えてくれない。
困った顔でスタースクリームを黙って見つめているとスタースクリームは解析データをゴミ箱に捨てた。

「どんだけのもん抑えてるかしらねぇけど、こんなの1週間に2本も飲んでみろ。電子の流れを絶ちすぎて空っぽになっちまう」
「…サウンドウェーブが?」
「…詳しくは本人にでも聞けよ」

スタースクリームは再度科学者モードに入ると両手に解剖機具を持って
先日摂取した新種のエネルギーを解剖し始めた。
これ以上声をかければ「うるせぇ!」と撃たれるのがわかって背を向ける。
サウンドウェーブに聞いたら、いいのか?聞いてもいいのか?なんで安定剤なんて持ってるんだ?


出て行ったサンダークラッカーを見送りながら扉が完全に閉まったのを確認して
スタースクリームは構えていた解剖機具を一度降ろした。


「…俺だったらあんなもん飲んでる奴とは…つきあわねぇけどな」


誰に言うでもなく呟くと薄いバイザーをかけてスタースクリームは解剖を再開した。

 

 

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続くお!

 

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