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音波サンクラ


突発的に思いついたSS
続きを書くかは気分しだい…


続きから





 

 


「……」


下半身の倦怠感と、サウンドウェーブの後姿を見ると自分が何をしてたかはっきり思い出せて恥ずかしかった。
サウンドウェーブにばれないように顔を手で隠しながら後姿を眺める。

サウンドウェーブが小さい瓶にたぷんと音をさせてゆすった。
それをサンダークラッカーは寝台に横になりながら見ていた。

あれってなんなんだ…?いっつも飲んでるよな…サウンドウェーブ…

ゆっくり小瓶をあおるサウンドウェーブを見ながらサンダークラッカーは小さいため息を吐いた。

 

精神安定

 


「起きてたのか」
「え!あ、ごめ…」

小さいため息は聞こえていたようでサウンドウェーブは飲み干した小瓶を端に寄せるとこちらを向いた。

「痛むか」
「だ、大丈夫だぜ…もう…慣れたし…よ」

サウンドウェーブを直視できない。
交歓行為後はいつもそうだ。どうしても気恥ずかしくなって、顔を隠してしまう。
サウンドウェーブも無理やり顔を覗くような無粋な真似はしないし。
スカイワープやスタースクリームはあいつは嫌な奴だ。あいつを好きになるお前はおかしいだなんていってくるけど
基本的に優しいし。俺はサウンドウェーブのこと結構好きだ。

 

「ん、なに…?」
「……」

ゆっくりと圧し掛かってきて指を絡めた。
サウンドウェーブは事後はあまりちょっかいをだしてこないので珍しい。

「もう一度」
「…まじかよ…」

嫌そうな声を出したけど本当は嫌じゃない。
戸惑うのは自分の癖みたいなもので、好きだって言われるとむず痒いし。
繋がりたいって言われるとどうしたらいいかわからない。

でも抵抗しないってことはどういう意味か読み取ってくれるサウンドウェーブが好きだ。

 

行為後、サウンドウェーブはメガトロンに用があるとかで先に退出した。
サウンドウェーブの寝室に一人でいるのは落ち着かない。とりあえず下腹部を処理して寝台から起き上がった。

「…なんだろな。これ」

薄い赤紫の液体の入った小瓶。
中身は身体が何滴か残っている小瓶を持ち上げてゆすってみた。

「…スタースクリームならわかるかな」

サウンドウェーブに直接聞けないのは自分の直感だった。

 

 

*

 

 

「…これどっから持ってきた?」
「え、や、サウンドウェーブがいつも飲んでるからよ…もしかして薬か何かか?サウンドウェーブどっか悪いのか?」
「……」


スタースクリームは珍しく科学者モードはいってて、ラボに篭りっきりで分析していたのでついでに小瓶を渡して頼んだ。
スタースクリームは自分の趣味兼仕事を邪魔されて嫌そうな顔をしたが少しだけ残った液体を見て受け取った。


「…色がおかしいな」
「色でわかるのか?」
「だいたいな。てめーとは頭の出来が違うからな」
「……」

むっとするとスタースクリームは椅子に座って背もたれに寄りかかった。

「いつでも良いんだな」
「あぁ。時間ある時で良いからよ」
「わかった。そのうちな」

スタースクリームのやる気あるんだかないんだかの顔を見る限り後回しにされそうだな…
それでも頼むぜっと後押ししてスタースクリームのラボをでた。
サウンドウェーブ怒るかもな…むしろばれてるかも。

しかしそれは自分の思い過ごしでサウンドウェーブとの仲は今までどおり進んでいった。
5日後くらいに渡した液体の分析結果がでた。スタースクリームが本当にやってくれるだなんて奇跡に近い。

 

「…これ、サウンドウェーブどれくらいの量飲んでんだ?」
「んー…多分2、3日に一本。その瓶で満タンの量だな…」
「…別に俺はサウンドウェーブがいねぇほうが良いからとめねぇけどよ」
「うん?」
「あんまり飲むのは進めないぜ」
「何でだよ?」


スタースクリームは暫く黙った後ため息を吐いた。


「精神安定剤だ。ブレインサーキットが冷静さを失った時に身体を抑えて脳内の興奮を促す電子をシャットダウンする」
「……えーと?」
「だから頭悪い奴には説明が長くなるから嫌なんだよなぁ」
「ただの安定剤だろ?サウンドウェーブどっか悪いのか?」
「ただの安定剤じゃねぇよ。お前なんかが飲んだら馬鹿になるぜ?」

スタースクリームの説明はいつも雑だ。噛み砕いて教えてくれない。
困った顔でスタースクリームを黙って見つめているとスタースクリームは解析データをゴミ箱に捨てた。

「どんだけのもん抑えてるかしらねぇけど、こんなの1週間に2本も飲んでみろ。電子の流れを絶ちすぎて空っぽになっちまう」
「…サウンドウェーブが?」
「…詳しくは本人にでも聞けよ」

スタースクリームは再度科学者モードに入ると両手に解剖機具を持って先日摂取した新種のエネルギーを解剖し始めた。

これ以上声をかければ撃たれるのがわかって背を向けた。
サウンドウェーブに聞いたら、いいのか?聞いてもいいのか?なんで安定剤なんて持ってるんだ?

 

何か思いつめた顔ででていくサンダークラッカーをスタースクリームは見ていた。

 

「…俺だったらあんなもん飲んでる奴とは…つきあわねぇけどな」

 

誰に言うでもなく呟くと薄いバイザーをかけてスタースクリームは解剖を再開した。

 

 



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音波さんって何かしら飲んでそうだと思って…
格好良い音波さんが書きたいはずなのに不思議…!

気が向いたら続く。

 

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