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door.SSとか絵とか日常とか。 大半は妄想。PAGE | 367 366 365 364 363 362 361 360 359 358 357 | ADMIN | WRITE 2010.03.05 Fri 03:25:46 妄想だよ!下の記事に2~4日までの拍手返信してあります! 続きよりこの間から続いてるスカファスタ妄想のワンシーン。 スタスクが「スカファがもうデ軍スタスクってわかってる」って気付く(わかりにくい)前でも後でも。時間軸はあまり考えてない。 要望あったのでそのうち最初から全部書きなおしてオチまでつけたいです!が、えろ祭優先なんで待ってね・・! それまでの繋ぎ、書きたいこと忘れそうなんで・・(鳥頭) 細いペンを動かすとその先からは電磁の文字が走った。 間違えた字や単語をペンの後ろでトンと叩けば文字は勝手に消える。便利なもんだ。 透明な薄い紙は字を走らせればそれはその紙にも字として残り、コードレスで情報を 飛ばすとコンピュータの方にもレポート内容は残る。 ここではこういう形式で上に情報を残しているらしい。電磁紙媒体は自分で保存。書いた 内容はちゃんと上司のコンピュータへも届いている。 スタースクリームは研究所というより学校だなと思った。 馬鹿ばかりだから、上司が完全統率の元動いているのは自分の研究所とは違った。 自分やスカイファイアーは基本的に研究所内では1体1体が自由に行動し、自由な研究が できた。しかし研究している内容を逐一報告する義務はあったが。 時にはツーマンセル以上でチームを組んで他惑星へ行くこともできた、申請の義務はあった。 ここではこの「宇宙移動研究所」自体が動いている為そんな必要はなく、ふらふらと宇宙を旅して 良い惑星を見つければ近くまで寄って行き研究材料を探したりしているらしい。 だからこそ新種の鉱石や素材を見つけることが出来るのだろう。 スタースクリームは情報室に立ち寄ってきた。 困ったことに一人きりの自室はないし、情報室で電子書籍端末を一台借りてそれを使いながら 今回上司より頼まれた研究材料に含まれる成分や効果をレポートにまとめなくては ならなかった。難しい仕事ではない、自分が研究所に居た頃はその更に上の成分を 抜き出したりその成分を他の成分と合成させ新素材への昇華だってやっていた。 こんな雑務に近いレポート作りなど苛立つだけだったがスタースクリームは逆らえない。 最優秀フィロソファーに選ばれれば間違いなくサウンドウェーブの言っていた特別な素材。 電気を常に発し続けるという鉱石を見ることが出来るだろう。電気は様々なエネルギーに 変換できる、それは兵器製造やエネルゴン増量への近道になるだろう。 ところがその素材はこの研究所内のどこかに隠されているらしく、恐らくはこの研究所で 一番偉いといわれる教授の研究室ではないかと思っている。 進入だって試みたが恐ろしくセキリティが硬く、少しでも触れれば警報が作動する。 サウンドウェーブならと思ったがサウンドウェーブのような怪しさ満点な男がいたら それだけで警邏隊に包囲されるだろう。 となればやはり「最優秀フィロソファー」に選ばれるのが一番近道なのだ。 真面目にレポートを作成するスタースクリームは他の研究員達もいるラウンジで軽い エネルゴンでも飲みながら紙にペンを走らせ、言葉に詰まると貸りた電子書籍端末を 眺めた。 適当な言葉を入れて近い意味、最も適した言葉を探し、索引を引いた。 「スカイファイアー先生」 「スカイファイアーで構わないよ」 「いいえ!先生と呼ばせてください!」 スタースクリームは思い切り顔をしかめた。ラウンジに机はいくつもあるのに随分と 近いところにスカイファイアーとその取り巻きが座った。 取り巻きとはスカイファイアーに媚を売って知恵や情報を与えてもらおうとしている 馬鹿な研究員達だがスカイファイアーはもっと馬鹿で、それににこにこと対応している。 大きな長方形机の端に座っているスタースクリームの斜め前に座ったスカイファイアーを 囲むように座った研究員達は「それでそれで」と催促している。 スタースクリームは聴覚だけ少し傾けてペンを再び走らせるとスカイファイアーが口を 開き語り始めた。 「何が知りたいんだい?」 「先生の居た研究所はとても名高い研究所にいたとかで」 「あぁ、でも私は惑星探査で事故にあってね、それきりだ」 「やっぱり優秀な方達がたくさんいたり…」 スタースクリームは電子書籍を指で押すとタッチパネルが反応したことに意識を向ける。 しかしやはり内容は聞いていた、一度だけ視線をスカイファイアーに向けると スカイファイアーは取り巻き立ちに視線を向けて微笑んでいた。 「私のパートナーだった人が居てね」 「っ…」 スタースクリームは書籍に向けていた視線を再びスカイファイアーに向けてしまった。 スカイファイアーは一瞬だけこちらを見た。目が合うと取り巻きに零していた愛想笑いではなく 違う笑みを向けて再び視線をそらされる。 いま、こっちみたよな? スタースクリームは暫く硬直したがすぐに紙に視線を移動させてレポートを書き続ける。 どこまで書いたかわからなくなったと舌打ちしてもう一度書籍を見るとスカイファイアーが 言葉をつなぎ始めた。 「…私が事故にあったときも一緒に居てね」 「その方も事故に?」 「いや助かったみたいで、私を探してくれたらしい」 スタースクリームは意味もなくタッチパネルの進むと戻るを交互に押した。 何かしてるフリがしたかった、違う、レポートを書きたかったんだ。 こいつらがうるさいから集中できないだけで。 「どんな方なんですか」 「良い子だよ、とてに優秀で、少し口が悪い」 「やっぱスカイファイアー先生くらい大きいんですか!?」 「ふふ、そんなことないよ、君たちとほとんど同じ大きささ、プライドは人一倍だったけど」 「へぇ~」 「…科学者として大事なものをたくさん持ってた、私は彼を尊敬しているんだ」 ペンを握り締めすぎて電磁漏れが起きた、パチっと小さな音がしただけだったが指に 漏れた電流があたり痛い。 スタースクリームはペンを握りながらもタッチパネルを弄る動作は続けていた。 「もう会っていないんですか?」 「再会できたんですか?」 スタースクリームは怒鳴りつけたくなるのを堪えた。最優秀に選ばれるためには 技術面だけでなく、性格も見られるらしいから騒ぎは極力避けたかった。 「会えたよ」 スカイファイアーの声が少し低くなった。 スタースクリームは顔を上げなかった、ただタッチパネルに触れ続けるだけ。 「私を発見して、治療してくれた」 「えぇ!凄いですね…!」 「それじゃ今でも一緒に?」 スタースクリームは耐えられなくなって顔を少しだけあげた。 「あぁ、今でも大切な人だよ」 スタースクリームはタッチパネルへ顔の角度を向けるとゆっくりと検索したい言葉を 打ち込もうとした。 しかし指が動かない、何をしてたかわからなくなった。 同じ上司を持つ同僚が近くを通りかかると「スタースクリーム」と声をかけられた。 「どうした?」 「あ…?」 「顔、真っ赤だぜ」 スタースクリームは顔を二度とスカイファイアーには向けなかった。 -------------------------------------------- あまずっぱすぎる PR TrackbacksTRACKBACK URL : CommentsComment Form |